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母としての選択

「僕は、知りたくなかった。」
泣きながら、君が言う。
君には、まだアスペルガーだとは
伝えてなかった。
隠すつもりはなかったけど、
まだ、わざわざ知ることもないと思っていた。
それが、病院に行った時、聞いたと言う。
随分前に聞いていたと言う君。
それを言わないでいたことを知る私。
私は、明るく言ってみた。
「アスペルガーは、いいことよ。天才だから。」
「君がアスペルガーなら、ママもだね。」
そして、私は、笑いながら言う。
「それは、ママのせいよ。
君を産んだのは、ママなんだから。」
君は、一言も私を責めずにいた。
私は、君に、
「ママのせいだ。」と言われたかった。
そして、母の温もりが伝わるようにと、
君をおんぶしていた頃を思い出す。
大きくなった君。
今は、私に、君の心の温もりが、
せつないほど、伝わってくる。
私に言わなかった君。
私を責めない君。
私は、母として、見守るだけ。
それを選んだ。
君の母として…
ガラスの靴の記憶
~ Crystalia Words ~
母親は、しばしば、子供についての
‘選択’をするようになる。
迷ったり、悩んだり…
そんな時は、自分の思ったことが、正解でいい
違ったと思えば、それも、正解。
正解探しより、
思いついたことからやってみよう。
その中から、選びなおせばいい。
母として選んだことなら、
それでいいと、思う私。

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